なみはや支部は2015年に設立された、東洋はり医学会の支部です。

様々な病症を経絡経穴の理論から考え、治療法を導き出す
奥深い東洋医学の伝統的な鍼灸術。

その講義はもちろん、先人の手から手へと伝わってきた
教科書では学ぶことの出来ない、古典に伝わる補法・瀉法の鍼捌きを基礎基本から
脈に合わせた、高度な鍼の技法、四診法を経て、治療の流れを学ぶ、小里方式まで。

即、臨床につながる、充実した内容の勉強会です。

なみはや支部の特色

なみはや支部には、この道、30年以上の顧問の先生方が、いらっしゃるというのも
強みの一つです。

経験ならではのテクニックや目からうろこの秘技。
とても参考になる、臨床雑話や助言を受けて、私たちも日々の臨床で、奮闘しながらも
実践し、その効果を目の当たりに、経絡治療のスゴさを実感しています。

視覚に障がいをお持ちの方も、そうでない方も、ご安心ください。

なみはや支部には、全盲の先生、強度弱視・軽度弱視の先生、晴眼の先生、盲学校の学生さんや一般の鍼灸学校の学生さんなど、老若男女、個性豊かなメンバーが集まり、
大阪ならではのボケ突っ込みを飛ばし合いながら、和気あいあいと楽しく学んでいます。

スキルの幅を広げたい方!   経絡治療を極めたいとお考えの方!
私たちと一緒に学び、ステップアップを目指してみませんか?

また、なみはや支部では、経絡治療の特性を活かした自律神経の調整に着目、
その大きな原因の1つである、メンタル治療の研究にも取り組んでいます。

昨今の社会情勢により、ストレスから、様々な不定愁訴を訴える方が
多く見受けられます。

調子が悪い…。でも、病院に行っても、原因がよくわからない…。
そんな方々を笑顔に導く経絡治療。

ご興味をお持ちの方も、お悩みの方も、ぜひ一度、お気軽に遊びに来てください!

沿革

2012年  春

東洋はり医学会の会友 坂本信雄先生 奥田稔先生を中心に5名で経絡治療臨床研究会を発足 

2015年  4月

東洋はり医学会の新しい支部として「なみはや支部」を設立、支部員16名でスタート

                8月

第21回経絡大学技術講座に3名参加

2016年  6月

副会長の鹿住晴廣先生を招き、第一回支部特別講習会を開催

                7月

第11回国際指導者研修会に1名参加

2017年  8月

第22回経絡大学技術講座に2名参加

                9月

副会長の鹿住晴廣先生と共に特別勉強会を開催

2018年  5月

副会長の鹿住晴廣先生、総務部長の木下敦先生方と共に特別勉強会を開催

                7月

第12回国際指導者研修会に2名参加

              10月

会長の谷内秀鳳先生、副会長の中村光男先生を招き第二回支部特別講習会を開催

2019年  8月

東洋はり医学会創立60周年記念大会  一般社団法人設立祝賀会に8名で参加
坂本信雄先生が功労賞授与
第23回経絡大学技術講座へ6名参加

勉強内容


東洋はり医学会では各支部で経絡治療の基礎を学ぶことが中心になりますが、その他にも一年をひとつの区切りとして毎年テーマを設けています。
その年の目標や研究課題を「年間テーマ」と題して勉強しています。

そのテーマに関連する事柄も含めて不定期ですが、主に学術顧問よりメーリングリストを利用しての配信も行われています。

年間テーマ

2015  「経絡治療の基礎技術、理論の習得」

2016   「基本刺鍼の習得の徹底」
(鍼先の接触感覚や押手の動きや左右圧のかけ方での脈の変化をみたり本治法の基本の補法と瀉法の修練)

2017   「刺鍼時における姿勢の研究」
(正しい立ち方、自然体の姿勢で立つ練習、要穴への刺鍼を意識した姿勢の練習)

2018   「治療家の身体づくり」
(肩甲骨を緩める体操、呼吸法の実践、治療家の佇まい、心構え)

2019   「ナソ、ムノを中心に経絡治療の標治法に使用する経穴の臨床研究」
(ナソムノ治療が出来るように臨床に即した身体の触り方、虚実を軸に反応の表れ方、刺鍼の手法・方向・角度・深さを学ぶ)

2020   「肩こり」
(流注と解剖学的理解、気コリ・血コリの見方や手技、証しについて、セルフケアや患者さんへの指導法)

主なメール配信

  • アレルギー疾患、循環器疾患について
  • 本治と標治
  • 三軸修正法(池田六朗) 2009年  BABジャパン 
  • 臓腑経絡学(藤本蓮風) 2008年 アルテミシア
  • 現代語訳◎黄帝内経素問[上巻]1991年 東洋学術出版社
  • 現代座禅講義(藤田一照) 2012年  佼成出版社
  • 問診のすすめ(金子朝彦・邱紅梅) 2014年  東洋学術出版社
  • 中医学の基礎
  • 臨床質問(井上恵理) 井上恵理の「難経」講義  2019年
    一般社団法人東洋はり医学会 創立60周年記念出版
  • 超旋刺と臨床のツボ(首藤傳明) 2009年  (株)医道の日本社
  • 経穴主治症総覧(池田政一) 2017年  医道の日本社
  • 鹿住ノート(鹿住晴廣) 2018年
  • メンタル治療について



メール配信については参考図書として複数の著書を活用しています。
例会をより有意義に行い支部員の理解を深める事に役立っています。

支部長よりご挨拶

なみはや支部のホームページをご覧いただきまことにありがとうございます。
このページでは、毎月行う支部例会の内容をはじめ症例の治験や様々なトピックス、東洋医学の視点からのお役立ち情報などを発信していきます。

鍼灸師の先生方、鍼灸学生の皆様、ご興味を持たれましたらぜひお問い合わせください。そしてなみはや支部で一緒に学んでいきましょう。
以下に「東洋はり医学会の紹介」と「脉診流経絡治療とは・・・」を記し支部長のあいさつに代えさせていただきます。

東洋はり医学会とは・・・

東洋はり医学会は、経絡治療の普及啓蒙と真に病苦除去の実力ある臨床化を育成する経絡治療の学術団体です。

昭和の初めごろ、古代中国から長年にわたり伝え受け継がれてきた医学を体系化、発展させて、西洋医学との差別化をはかる経絡治療が生まれてきました。中でも本会は臨床に活きる技術の追及を重視して発足し、以来60有余年、時代のニーズを加味しながら学術、技術ともに発展し続けています。

現在、全国に35支部、海外に12支部を有しており、さらなる学術の発展向上のために研鑽しあえるネットワークを持っています。

一般に脉診を習得するには10年かかる、経絡治療は難しいなどと思われていますが、経絡治療勉学の神髄の「手から手へ」の技術研修により、基礎基本を繰り返し修練して、初学者であっても初学者なりの経絡治療を臨床で実践していくことができます。
この「手から手へ」の技術指導は本会の特徴であり、学びえた技術やコツを惜しむことなく伝授していくオープンな技術研修により、数多くの自立した経絡治療専門の鍼灸師を育成しています。

脉診流経絡治療とは・・・

本会が行う脉診流経絡治療とは、全身に循環する気血(生命エネルギー)の通り道とされる、経絡のバランスを整えることにより五臓六腑の働きを改善し、自然治癒力・免疫力を高め、身体をもとの元気な状態に戻していくものです。

脉診流経絡治療では脉診を中心とした診察により身体の経絡(五臓六腑)の状態を把握し、「証」という病の根本原因(経絡の乱れ)を探り出します。その「証」に応じて、手足に「補法」や「瀉法」を行い、病の根本原因を正していきます。

つまり、経絡バランスを整えることにより、五臓六腑の働きを改善し、自然治癒力(免疫力)を高め、身体をもとの元気な状態に戻していきます。
この「証」に応じた鍼(補法や瀉法)を本治法と言い、脉診流経絡治療ではもっとも大切な部分です。この本治法に主体を置くことにより、他の鍼灸術では得られない高い治療効果をもたらすことができます。

また病の根本を治する本治法に対して、症状に応じた治療法を標治法といい、これにはナソ・ムノ治療、奇経治療、子午治療、刺絡治療があります。本治法と標治法は車の両輪のようにたとえられ、この2つが影響しあうことによって、病苦に苦しむ患者の愁訴をより的確に治すことができます。

聴講希望の方へ


初心者でも解りやすい実技指導をモットーに、指導体制を充実しております。
ぜひお気軽に聴講ください。

定例支部会のご案内

  1. 会場 :大阪市内北部地域または守口市
    ※ 詳細はお問い合わせください。
  2. 時間 :午前 10 時 ~ 午後 4 時
  3. 費用 :聴講費 1回2,000円でひとり2回まで聴講可能
  4. 持ち物は、筆記用具・昼食など。


※ 模擬臨床で鍼を受けても良いように、当日は出来るだけ、肘から先、膝から先、腹部が出やすい服装でお越しください。

入会希望の方へ

わたしたち支部の活動の主軸は、毎月第3日曜日に開催する支部例会です。午前中は「学」、午後は「術」を中心に研鑽し、東洋はり医学会が神髄とする脉診流経絡治療を習得すること、はり専門の「治せる」治療家になることを目指しています。

個性豊かな支部員一人一人が集まってできるなみはや支部の和やかな雰囲気も、「学術」を研鑽する例会の場では、はりを手にする真剣さで熱気に満ち溢れます。

鍼灸学校の学生さん、一般鍼灸師の方、随時聴講を受け付けています。ご興味のある方、まずはご連絡ください。

支部会へのご参加お待ちしています


私たちと一緒に学びませんか。 


《年会費》
●鍼灸師免許保有者
   本部会費  17,000円
   支部会費  36,000円
●学生   支部会費のみで 18,000円