脉診流経絡治療とは

本会が行う脉診流経絡治療とは、全身に循環する気血(生命エネルギー)の通り道とされる、経絡のバランスを整えることにより五臓六腑の働きを改善し、自然治癒力・免疫力を高め、身体をもとの元気な状態に戻していくものです。

脉診流経絡治療では脉診を中心とした診察により身体の経絡(五臓六腑)の状態を把握し、「証」という病の根本原因(経絡の乱れ)を探り出します。その「証」に応じて、手足に「補法」や「瀉法」を行い、病の根本原因を正していきます。

つまり、経絡バランスを整えることにより、五臓六腑の働きを改善し、自然治癒力(免疫力)を高め、身体をもとの元気な状態に戻していきます。
この「証」に応じた鍼(補法や瀉法)を本治法と言い、脉診流経絡治療ではもっとも大切な部分です。この本治法に主体を置くことにより、他の鍼灸術では得られない高い治療効果をもたらすことができます。

また病の根本を治する本治法に対して、症状に応じた治療法を標治法といい、これにはナソ・ムノ治療、奇経治療、子午治療、刺絡治療があります。本治法と標治法は車の両輪のようにたとえられ、この2つが影響しあうことによって、病苦に苦しむ患者の愁訴をより的確に治すことができます。

東洋はり医学会とは

東洋はり医学会は、経絡治療の普及啓蒙と真に病苦除去の実力ある臨床化を育成する経絡治療の学術団体です。

昭和の初めごろ、古代中国から長年にわたり伝え受け継がれてきた医学を体系化、発展させて、西洋医学との差別化をはかる経絡治療が生まれてきました。中でも本会は臨床に活きる技術の追及を重視して発足し、以来60有余年、時代のニーズを加味しながら学術、技術ともに発展し続けています。

現在、全国に35支部、海外に12支部を有しており、さらなる学術の発展向上のために研鑽しあえるネットワークを持っています。

一般に脉診を習得するには10年かかる、経絡治療は難しいなどと思われていますが、経絡治療勉学の神髄の「手から手へ」の技術研修により、基礎基本を繰り返し修練して、初学者であっても初学者なりの経絡治療を臨床で実践していくことができます。
この「手から手へ」の技術指導は本会の特徴であり、学びえた技術やコツを惜しむことなく伝授していくオープンな技術研修により、数多くの自立した経絡治療専門の鍼灸師を育成しています。

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気血を調整し、経絡を整え、五臓六腑の働きを改善することにより、自然治癒力(免疫力)の回復を図る 

当会は一般社団法人 東洋はり医学会の近畿エリアの支部会です。
一般社団法人 東洋はり医学会のwebサイト にも脉診流経絡治療の説明や特徴が紹介されております。こちらもどうぞご覧ください。